
安全な商品をお客様へ…
地道だけど重要な
製造という仕事
生産本部 2004年新卒入社
子どものときから馴染みのある地元企業・カンロに就職
―まずは自己紹介とカンロに入社した経緯を教えてください。
私は高校卒業後にカンロに入社して以来製造一筋で、長らく山口県光市の「ひかり工場」に勤務していました。2025年8月に異動になり、現在は長野県松本市の松本工場に勤務しています。
カンロ創業の地である山口県出身なので、子どもの頃からカンロには馴染みがあり、例えば、小学校のマラソン大会のあとに学校の先生からご褒美としてカンロ飴が配られていました。また、地元にはカンロの工場で働いている人も多く、みなさんから常々「いい会社だよ」と聞いていたこともあり、カンロに興味を持ち、入社したという経緯になります。もう20年以上も昔の話ですが(笑)。


―現在の仕事内容について教えてください。
全体で150人ほどの「製造チーム」に所属しています。松本工場には4つの係がありまして、1係と2係は飴、3係と4係はグミの生産を担当します。私は2係の係長と、製造チームリーダーの補佐をするサブリーダーを兼務しています。
具体的な仕事内容は本社と工場をつなぐ“窓口”、つまり調整役ですね。「こういう飴を作りたい」という本社のブランド開発部のコンセプトを出発点に、製品開発チームが味や食感などを試作品として練る。そのうえで実際にイメージ通りに工場で量産化できるのか、製造チームに相談がくるわけです。品質管理や設備管理の視点から問題なく生産できるのか、あるいは原料はどのように調達するか、各チームと連携しながら具体的な生産方法を探るという流れになります。
さまざまな実現方法を試行錯誤したうえで、「長期間生産を続ければ品質を保てないかもしれない」など、安全面に少しでも不安が残る場合は、再度検討を重ねます。常に製品開発チームの担当者と話し合いながら、生産方法を検討していますね。
半年間、試行錯誤を繰り返した商品が人気商品に成長!
―新企画を製造工程に移すという段階で、杉本さんが実際に携わった商品を教えてください。
特に思い出深い商品は「金のミルク」です。コンセプトに沿っているか、製品開発チームが求める味に近づいているかなど、何度も試作しました。新商品というだけでなく、製造でも新しい設備を導入したタイミングで、どうすればベストな味をベストな工程で生産できるか、長期に渡って試行錯誤を重ねました。
だからこそ、市場に出たときは感動しましたね。商品化に携わったキャンディが人気商品に育ってくれたことは、ものすごく嬉しいです。一緒に試行錯誤した製品開発チームの担当者とは今でもたまに会うのですが、当時の話で盛り上がります。

―工場の雰囲気はいかがでしょうか。現場で製造される方というと職人肌といいますか、中にはこだわりが強い人も多そうな印象があります。
以前は、若い人やキャリアが浅い人にとっては、ベテランの「背中を見て学べ」という雰囲気が多少なりともあったかもしれません。でも現在は大きく変わりましたね。ノウハウを習得する手順があって、それをベースに社員教育が行われています。
工場で働く=飴やグミを作るだけではなく、「VM活動」といって、現在の仕事の見直しも積極的に行っています。カンロは食品メーカーであり、私たちの現場は食品工場ですので、衛生管理に対して非常に高い水準が求められます。そのため10~15人ほどのチームに分かれて、5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)を徹底できているか、働く環境に不満はないか、どうすれば業務を効率化できるか、といった点を、それぞれ若手のリーダーが中心になって検討、実行しています。若手にとってはリーダーシップを学ぶ機会になりますし、何より工場全体の風通しの良さにつながっていますね。役職問わず、社員たちがざっくばらんに話せる空気だと思います。
20年働いても飽きない。伝統と変化がカンロの魅力
―入社されて20年以上。杉本さんが思う「カンロらしさ」はどこにありますか?
企画する人も研究する人も、工場で実際に作る人も、みなさん追い求める理想が本当に高いです。加えて、「無理かもしれない」と思ったところから粘る力といいますか、目標の実現を諦めない。そこがカンロらしさかなと思います。
私自身、子どもたちに夢をあたえられるキャンディを作りたいという夢を持ち続けています。その思いは入社20年経った今も変わりません。ひかり工場では近隣の小学生が工場見学に来てくれていたのですが、あれが嬉しくて。こうやって美味しい飴を作っているんだよ、と伝わればいいなと思っていました。
工場勤務ですので、業務だけ見れば何か大きな変化を起こすというよりは、品質を保つための地道な積み重ねが主な業務になります。でもそれがなければ、良い商品が消費者に届かない。縁の下の力持ちとしての誇りを持って、仕事に臨む人が多い職場だと思います。

―有給休暇は取得しやすい環境でしょうか。
商品の製法上、ほぼ毎日工場を稼働させる必要があるので、製造チームでは「3シフト制」を組んでいます。需要の変化に対応するため、それぞれのチームが勤務する時間をずらしながら、4勤2休というサイクルで回しています。
有給休暇については、余裕をもって申請されたものは、ほぼ取得できるように調整しています。ただ直前の申請となると、どうしても人員調整が必要になり、確実に要望に応えられないというケースもあって…。自由に有給休暇を取得できるようにしていくのは、現在の課題だと思っています。

―最後に、カンロへの応募を考えている方にメッセージをお願いします。
私が入社した20年前のカンロといえば、いわゆる老舗のキャンディメーカーというイメージだったと思います。でも、「ピュレグミ」や「金のミルク」が生まれて、昨今は特にSNSで「形状が可愛い」「色がキレイ」と話題になり、老若男女問わず愛されるメーカーに進化していったんだなと感慨深いものがあります。
長く働いても「飽きない会社」というのがカンロの良さだと思っています。品質を保つ、理想の商品開発を諦めないという昔ながらの良さを残しつつ、社員のチャレンジによって会社を良い方向に変化させられる風土があります。お菓子が好きな人には「すぐに応募して!」と言いたいです(笑)。一緒に仕事ができることを楽しみにしています。
Schedule
1日のスケジュール
- 8:30
- 出勤
- 9:00
- 勤怠や前日の生産を確認
- 10:00
- 試作対応(試作の打ち合わせなど)
- 12:00
- 昼休憩
- 13:00
- 試作対応
- 16:00
- 試作結果分析・チーム内での意見交換
- 17:30
- 退勤

