
「美味しい食で健康に」
新製品に思いを乗せて
日々の研究に取り組む
研究開発部 2024年新卒入社
入社後すぐに、開発担当として「マロッシュ」の新味を担当
―まずは自己紹介をお願いします。
2024年の新卒入社で、現在研究技術本部の製品開発チームに所属しています。製品開発チームは、スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどで販売する商品の開発を担当する部署です。ブランド開発部(商品を企画する部署)から提案される味の方向性や発売時期、ターゲット層といったコンセプトをもとに、実際に具現化する工程を担います。


―カンロへの入社を決めたきっかけについて教えて下さい。
大学では食品化学 を専攻し、食品の機能性や、食品成分が免疫機能に及ぼす影響などについて勉強していました。就職活動では、「美味しい食べ物で人を健康にしたい」という想いを軸に、お菓子や調味料などを取り扱う企業を中心に受けていました。
理由は、高校時代に入院経験があり、そこで 治療の一環で服薬と食事制限をされているお子さんを見て「食事で健康になれればいいのに」と、強く思ったからです。お菓子は一般的に健康との結びつき強く持たれているものではないと思いますが、老若男女を問わず多くの人が食べるものですので、そこから健康に貢献したいという想いがありました。
加えて、カンロには研究職採用があります。理系総合職採用の場合、やりたい仕事にすぐ関われるとは限りませんが、カンロなら入社してすぐに自分のやりたい仕事に関わることができる、そこに魅力を感じました。
―では、入社してからすぐに、製品開発の仕事に関わっているのですね。
製品開発チームに配属されて、最初に担当したのはマロッシュのラムネ味でした。担当者からリクエストされた「ドライな炭酸感を強くして、男性客を取り込みたい」というコンセプトをもとに、開発に取り組みました。初めてなので何もかもが手探りでしたが、原料メーカーに相談して、もらったサンプルで試作をして……といった一連の流れを入社後早い段階で体験できたことが、強く印象に残っています。
季節限定品として発売されたのですが、好評をいただき定番化が決定しました。自分が最初に関わった製品が、多くの人に喜んでもらえるものになってとても嬉しいです。
フレックスタイム制で、柔軟な働き方を実現
―それは嬉しいですね。製品開発という仕事について、もう少し詳しく聞かせてください。
新製品の開発が主な仕事なのですが、その中でよりよい製法の検討や、原料の選定、新技術の探求などが研究者の腕の見せどころになります。特に味や食感は、原料を少し変えるだけで大きく変わるので、自分の経験はもちろん「こういう味わいをつくりたいのですが、おすすめの原料はありませんか?」とメーカーにも相談をしながら、新しい原料を使って試作をして、という業務を日々繰り返しています。

―では、研究所での仕事が中心ですか?
そうですね。業務上、製品開発チームは出社する人が多いですね。ただ、コアタイムが13時半~14時半のフルフレックスなので、融通は利きやすいと思います。たとえば、病院や役所に行ってから出社することもでき、とてもありがたいです。
私は月に数回くらいですが、在宅勤務も活用しています。溜まった書類仕事を家で集中して片付ける日をつくるなど、業務内容に応じて在宅勤務か、出社を選べるのが便利です。でも、実物を見ながらほかの人と相談して、という作業が多いので、出社する人のほうが割合は大きいですね。
―研究開発というと、多くの工程で試行錯誤が求められる仕事だと思いますが、困ったときは、相談しやすい雰囲気ですか?
そうですね。チームのメンバーには、すごく助けていただいています。10名ほどのチームで、同じ試作室を使うことや、分析機器を共有することから、普段からコミュニケーションや雑談が生まれやすい環境です。困ったときには、すぐに相談できます。
私の部署では与えられる裁量が大きくて、ラボ開発段階では、自分の考えや想いを尊重してもらい、自由に発想を広げながら新製品開発を進めることができています。 とはいえ、決して放っておかれるわけではなく、「こういうことをやるんだったら、ここを分析しておいたほうがいいよ」など、必要に応じてきちんとアドバイスをもらえます。そして、試作品チェックの際に、開発を通してどういうことを学んだかを上司と一緒に振り返るので、きちんと見守ってもらいながら成長できている実感があります。
また、製品開発チームだけでなく、ほかの部署にも助けてもらっています。たとえば、工場での量産化に向けたスケールアップの検討というフェーズでは、工場のメンバーのアドバイスが不可欠です。小規模な試作段階ではうまくいっても、数百キロ単位で原料を扱うと原料がうまく混ざらなかったり、自分が想定していた方法では実現できないこともありますが、そんな時に別の方法を提案してもらったり、一緒に試行錯誤してもらえる環境がとてもありがたいです。

―社員の成長、キャリア形成に関するサポートについてはどうですか?
業務に直結する成長支援として、「お菓子の裏面表示の注意」や「賞味期限をつくるときの注意」などについて学べる外部講習を紹介してもらえます。そのほかに、通信教育制度などがあり、私は英会話やNISA講座、ITパスポート講座などを受講しました。社員の成長意欲を大切にしてくれる会社だと思います。
ロングセラー商品の味の調整……喜びとプレッシャーを感じる瞬間
―入社されて2年目。どんなときに「カンロらしさ」を感じますか?
ブランドへのこだわりの強さが、私の思うカンロらしさです。特にロングセラーの「ピュレグミ」や「金のミルク」シリーズ」などは、ブランドならではの味づくりや素材選定のこだわりがあります。そういったロングセラー製品の開発に関わるときには、嬉しさと同時に、プレッシャーも感じますね。
飴やグミは原料こそシンプルですが、1つの原料や製造時のひと手間で、ガラッと味や食感が変わります。自分の工夫や努力が製品の魅力に大きく関わるので、研究開発のしがいがある分野です。特にカンロは、老舗企業でありながら新しいことに挑戦する文化があるので、研究者として腕のふるいがいのある環境だと思います。
―これからチャレンジしたいこと、目標などはありますか?
上長を含めて、どの年代の人も「新技術をどうやってグミや飴に落とし込もうか」という熱意を持っています。そういった先輩方のもと、新しいことをどんどん学んで、できることを増やしていくことが今の目標です。将来的には、技術やアイデアが先行するシーズ開発にも関わってみたいです。

―最後に、カンロへの応募を考えている方にメッセージをお願いします。
今、「知っている商品」や「好きな商品」は、入社後に「関わりたい商品」となるので、就職活動のモチベーションのひとつになるはずです。就職活動の合間に、カンロのお菓子で一息ついて、いろいろな商品を知ってほしいと思います!
Schedule
1日のスケジュール
- 9:00
- 出勤
- 9:30
- メールチェック
- 10:00
- ラボ試作
- 12:30
- 昼休憩
- 13:30
- 原料メーカーと打ち合わせ
- 15:00
- チーム内進捗報告
- 16:00
- 試作結果分析
- 18:30
- 退勤

