あれも食べたい、これも食べたい、でもSNS映えする食べ物がいい、という欲張りスイーツ女子の希望を叶えるお店があります。原宿にある回転スイーツ店「MAISON ABLE Cafe Ron Ron(メゾンエイブル カフェ ロンロン)」がその店です。運営元である株式会社エイブルホールディングスの赤星昭江さんに人気の秘密を伺いました。
前編では、回転スイーツ店を始めたきっかけやスイーツへのこだわりについて教えてもらいました。後編では回転スイーツの反響や今後について迫ります。
女の子の「かわいい」を生む、お店の工夫
Q:来店した女の子たちは、口々に「かわいい」を連発しながら写真を撮っていたのが印象的でした。かわいい空間づくりのこだわりや秘訣はありますか?
赤星さん:ミレニアル世代のお客様に受け入れていただきやすい“ミレニアルピンク”を基調とし、また、若草色のスツールや大理石のテーブル等かわいい中にも上品さを感じる店内にしています。店内にはフォトスポットとしてメッセージを書いた壁を用意。「able,possible,capable」はすべて“できる”という意味の英語。女の子の「なりたい」を応援したい、背中を押してあげたいというメゾンエイブルの想いを、このメッセージに込めています。
また、店名である「Ron Ron」は、フランス語で猫がノドをゴロゴロと鳴らす音のこと。猫のモチーフメニューが隠れて登場するので、お客様からは人気となっております。ただ「かわいい」だけでなく、こうしたワクワク感も演出を心がけております。
入り口すぐ、フォトスポットとしても人気のメッセージ
Q:お客様は平均何皿くらい食べていますか。
赤星さん:女性の平均は10皿、男性の平均は15皿ですね。今のところ最高記録は67皿で、その次は大食いアイドルのもえのあずきさんが66皿の記録をお持ちです。
よく「食べ放題という店舗柄、何皿で元が取れますか?」とのご質問をいただきますが、無理に食べ過ぎて気持ち悪くなってしまうお客様もいらっしゃいます。スイーツそのものの見た目や味、回転スイーツという非日常空間を楽しんでいただけたらと思います。
Q:期間限定商品があると聞きました。おすすめ限定メニューを教えてください。
赤星さん:9月1日からは秋限定メニューがドリンクを含め12種類登場しました。栗を使った「モンブラン」やえびすかぼちゃを使用した「かぼちゃお月見団子」といった旬のものを使ったスイーツはもちろん、秋らしいメニューを取り揃えています。
Q:ドリンクがボトルで提供されるのは、なぜなのでしょうか?
赤星さん:スイーツ食べ放題の価格2100円(女性価格)には、アイスドリンク込みでボトルも持ち帰れるようになっています。席に着く前に、お好みのドリンクを1本選んでもらい、そのボトル容器は、そのままご自宅でもご利用いただけます。SNSの投稿を見ていると、夏の外出時やご自宅での半身浴の際等に水分補給としてボトルをご愛用いただいているお客様もいらっしゃいます。
【画像元:@erinko0315】
【画像元:@erinko0315】
赤星さん:ドリンクは持ち運びしやすく、見た目にもかわいいものをと思い、手持ちのクリアボトルでの提供にしました。また原宿はドリンク1つ頼むにも、それなりのお値段がします。当店はもともと「ひとり暮らしの女性を応援」するために生まれたお店。お得に利用していただくためドリンク付きとしています。
開店して1年が経って感じる変化とは?
Q:開店してからのお客様の反響はいかがでしょうか。
赤星さん:開店した当初は、原宿という土地柄もあり若い女性のお客様がほとんどでしたが、最近はその他にも、外国人観光客やファミリー層のお客様が増えたように感じます。回転スイーツというエンターテインメント性の高い飲食店となっていることから、遊園地に行くような感覚でお越しいただいているお客様も多いような印象もあります。
Q:皆様、食べながら写真を撮られている方が多いですね。
赤星さん:そうですね。写真だけではなく動画映えするので、動画撮影をされる方も多いですね。先日は50名ほどのライバーさんがオフ会を開催されていました。その他にも、テレビ撮影や映画撮影のロケでもお問い合わせをいただくことが多く、動画メディアとの相性の良さも今までにない新しい飲食店舗だと感じています。
スイーツがとりもつコミュニケーションへの可能性
Q:スイーツは、御社にとってどのような存在ですか。
赤星さん:お店のコンセプトとして、
「MAISON ABLE Cafe Ron Ron」は、ポジティブなお財布周りの環境をつくりだすことで女の子のライフスタイルをフォローする、“回転スイーツの食べ放題カフェ”です。
(ホームページ引用)
を掲げています。
ですから弊社にとってスイーツは、ひとり暮らしの女の子のライフスタイルを応援する大切な要素と考えています。
Q:スイーツがとりもつ人間関係や今後の展望をお聞かせください。
赤星さん:当店はひとり暮らしの女の子を応援するために生まれました。私も地方から上京してきたので分かるのですが、上京したての頃は新天地の環境に慣れるのも大変ですし、周りに友達がいないと心細い気持ちになってしまうこともあると思います。
そもそも、ひとり暮らしでは実家暮らしと比較をすると賃料によって経済的負担が高く、友達とお茶をするにもコーヒー代など気になるひとり暮らし女性は多いと思います。そうした不安な気持ちに少しでも寄り添えるよう、お得な価格での食べ放題をご提供しています。また。お友達づくりのきっかけとなるようなイベントも開催することで、ひとり暮らしの女性たちに、スイーツを通して味だけでなく、心も満足していただける存在でありたいと思っています。
今後もスイーツを通して、新しいコミュニケーションが生まれてくれたらうれしいですね。
<プロフィール>
株式会社エイブルホールディングス
経営戦略本部 MAISON ABLE ブランドプロデューサー
赤星 昭江(あかほし あきえ)
ひとり暮らしの女性を“衣食住”で応援するブランド『MAISON ABLE』をプロデュース。
ファッションレンタルショップ『airCloset×ABLE』のほか、記事紹介の回転スイーツ食べ放題カフェ『MAISON ABLE Cafe Ron Ron』などプロデュース。その他、恋活イベントや女性向けのお部屋プロデュースなどブランドの企画をさまざま手掛ける。