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海外のバレンタインデー事情。チョコを贈るのは日本と韓国だけ?

毎年バレンタインデー近くになると、日本と韓国では2月の一大イベントとして、デパートやスーパー、コンビニなど、多くのお店でバレンタインチョコやバレンタインアイテムが並び、活況を呈しますが、他国のバレンタインデー事情はどうなのかということについては、知っているようで実は知らないという方が多いのではないでしょうか。
今回はそんな海外のバレンタインデー事情についてご紹介します。
 

現在の日本と韓国のバレンタインデー事情

現在、日本と韓国でバレンタインデーに贈るのは主にチョコレートです。
韓国におけるバレンタインデーも日本と同じく、女性が意中の男性に日頃の募る想いをチョコレートに託して告白する重要な日となっており、男性にとってはチョコレートをもらえるかもらえないのかとドキドキする一大イベントとなっています。
韓国の街ではあらゆるお店がチョコレート屋さんになったかのようにチョコレートを売る店が増え、多くのイベントやキャンペーンも開催されるので、たくさんのカップルでにぎわいます。
日本と違うところは、大きなバスケットにチョコを詰め、華やかにラッピングして贈るのが定番であるという点です。※1
韓国では本命の男性にチョコレートを贈ることがほとんどであり、日本のように友チョコや義理チョコの習慣はありませんでしたが、最近では本命とは違う手軽なチョコを上司や同僚、男友達にも贈ることもあるようです。
日本で友チョコ・義理チョコが普及し始めたのは1980年代頃からと言われています。
若年層の間で特にチョコレートの人気が確立し、手軽に気軽に渡せる感謝を伝える贈り物として広がり、社会に根付いていったのです。
 

「愛の日」として認識されている海外のバレンタインデー

日本と韓国では女性が男性にチョコレートを渡して告白をする日という認識ですが、海外ではもっと広い意味で「愛の日」として認識されており、女性からではなく男性から女性に贈り物をすることが多く、ホワイトデーの概念というものはありません。
それもそのはず、ホワイトデーというのは日本のお菓子メーカーがバレンタインデーに対する「返礼」の習慣を作るために発案したものだからです。
ホワイトデーは日本が何か貰ったらお返しするという義理堅い気質を持った人の暮らす国であるが故に広まったと言えます。
 

世界のバレンタインデー事情はどうなっているのか

日本では女性がチョコレートを贈るのが当たり前となっていますが、世界では主に男性から女性にプレゼントを贈る傾向があります。贈るものもチョコレートだけではありません。
アメリカのバレンタインデーは本命の女性に男性がチョコレートを贈ります。
また、チョコレートだけでなく、ぬいぐるみや薔薇の花束やバルーン、ジュエリーなども贈り、レストランを予約するなど、使う金額も平均1万円以上が一般的なようです。※2※3
フランスでは恋人たちの祭りの日であり、男性が女性にカードや花を贈るのが定番となっています。バレンタインデーには恋人同士・夫婦が一緒に素敵なひと時を過ごします。
タイでは男性が女性に薔薇の花束を贈るのが一般的です。
想いを込めて告白するロマンティックな日となっており、その日に結婚するカップルも多くいるようです。
情熱の国であるメキシコでは男性が好きな女性に愛の歌を贈るのが定番で、男性が愛する女性の家に訪れ、窓の外からラブソングを歌い、想いを伝えることもあるそうです。
また、好きな女性だけでなく、母親に感謝を込めて花束を贈る母の日のような定義づけもされています。※4
スペインでは恋人の日として恋人同士が会い、お互いにプレゼントを渡し合う日となっています。※4
 

自分流のバレンタインデーを大いに楽しもう

日本人にとってのバレンタインデーは「告白をする日」であるだけでなく、友チョコや義理チョコ、自分へのご褒美としてチョコレートを作ったり、特別なものを購入したり、チョコレートを思い切り楽しむ日でもあります。
バレンタインの捉え方が多様化し、広がり続けているのは、老若男女問わずバレンタインデーはワクワクする楽しい日と認識している証拠なのではないでしょうか。※5
そんなバレンタインデーの日本ならではの楽しみ方をご紹介します。

★気持ちを代弁してくれるチョコを選ぶ
バレンタインデーの時期になると様々なお店では、日本製だけでなく世界中の色々なチョコレートが店頭に並びます。
その中には相手に対する想いが込められたものもたくさんあり、直接は言葉に出さなくてもチョコレートを贈ることで伝えることができます。
身体や健康を気遣う脂質やカロリーを抑えたものや、贈る相手が好きなものをリアルにかたどったもの、メッセージが書かれたチョコレートなど、受け取った人の喜ぶ笑顔を思い浮かべながらチョコレートを選ぶのは楽しいものです。
贈る側が楽しければ贈られる側にも楽しさが伝わり、気持ちや想いも伝わりやすくなります。

★贈る相手をイメージしながらチョコレート作りを楽しむ
バレンタインデーの時期はチョコレート作りが思い切り楽しめる材料もたくさん販売されます。
相手が好きなナッツ類やフルーツ、お菓子類などをチョコに加えるなど、市販のものと一味違うオリジナリティのあるものを楽しみながら作れるというのが手作りならではの良さです。
材料が残ったら自分自身へのチョコづくりも楽しめます。

★自分へのご褒美として特別なチョコを買う
普段はなかなか手に入らない色々なチョコレートを買えば、人に贈るだけでなく自分自身も楽しめます。
贈るチョコレートがどんな味なのか同じものを購入して食べるのもよし、自分好みのチョコレートをここぞとばかりに購入して食べてみるのも良いでしょう。

今年ももうすぐやってくるバレンタインデー。
従来のスタイルで楽しむのも良いですが、その時の自分に合ったスタイルで自由に楽しむと、より幸福感を高めることができるかもしれません。
 

参考

※1 All About「韓国のバレンタイン事情! 日本と違う4つの習慣」
https://allabout.co.jp/gm/gc/467524/?FM=compi_linkitem-2 

※2 ピエールマルコリーニ「バレンタインの意味と起源~チョコレートを贈る理由から世界のバレンタイン事情まで~」
https://store.c-c-c.co.jp/column/valentine/origins_of_valentines_day/ 

※3 サイエ!「認識が全然違う? バレンタインデー!」
http://ca-y-est.com/archives/19505

※4 momo「海外のバレンタインデー、明日話したくなる雑学を紹介します」
https://momogirl.jp/lifestyle/post-4533/

※5 ぐるすぐり「日本特有の文化?! 義理チョコの風習は続けるべきか止めるべきか?」
https://gurusuguri.com/special/season/valentine/val_art_16/?__ngt__=TT1036be24e003ac1e4a5a5avUs45OKZ5dhMlew6FaWTIv