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「おうち縁日」!いろいろなものを飴にして、飴細工にも挑戦!


いろいろな屋台が並ぶ祭りは、子どもも大人も大好きなイベントですね。とはいえ、混雑していたり、気温が高い日に開催されたりするので、子どもを連れて出かけるのは難しい状況があるかもしれません。そんなときに室内で楽しめる、「おうち縁日」を開催してみるのはいかがでしょうか。

輪投げや的当てなどの手作りできるゲームのほか、りんご飴など縁日で売られている食べ物も並べると、よりいっそうお祭りの気分を楽しめますよ。そこで今回は、縁日で人気のべっこう飴やフルーツ飴、簡単な飴細工の作り方をご紹介します。秋に入ってもまだまだ暑い毎日。涼しい部屋で「おうち縁日」を開催して、友達と一緒に楽しく過ごしてみませんか。
 

素朴な味わいで懐かしいべっこう飴


縁日や観光地のお土産店で見掛けるべっこう飴は、透明感のある黄金色で、素朴な味わいです。そんなべっこう飴の作り方は簡単。家庭にある材料で手軽に作ることができますよ。パリッとした食感にしたいときは薄めに、ぺろぺろキャンディのようにしたいなら厚めにして固めましょう。

用意するものは、上白糖またはグラニュー糖、水、爪楊枝、クッキングシートまたはシリコンカップです。作りたい分量に合わせて材料を用意します。砂糖と水の割合は3:1が目安です。例えば、5~10個分のべっこう飴なら、砂糖60g、水20gにします。

子どもと一緒に作るなら、火を使わない電子レンジが手軽です。まず、耐熱容器に砂糖と水を入れて混ぜ合わせます。ラップをしないで電子レンジに入れ、500Wで3~4分加熱します。加熱中は電子レンジ内の様子を見て、色が付き始めたら止めましょう。取り出すときは高温になっているため、ミトンなどを使って火傷に注意します。溶かした砂糖は、手早くクッキングシートに丸く広げるか、シリコンカップに流し入れましょう。爪楊枝を飴の上に置き、常温に置いて固まったら完成です。

電子レンジのほかにも、鍋やフライパンで作ることができます。また、花や動物などのシリコンカップを使うと、かわいらしい形のべっこう飴になります。
 

縁日気分を盛り上げるフルーツ飴


縁日で定番のりんご飴は、縁日気分を盛り上げるものの1つです。りんご飴だけでなく、イチゴ飴やみかん飴、ほかにも近年はブドウ飴やパイン飴、ラフランス飴など変わり種のフルーツ飴もあります。どれも手に入りやすいフルーツなので、ご家庭でも作りやすいかと思います。

用意するものは、お好みのフルーツ、上白糖またはグラニュー糖、水、わりばしまたは竹串、クッキングシートです。縁日で売られているりんご飴には、華やかな色にするために食紅が使われています。食紅が無くても、りんごの自然な色合いが美しい飴になりますので、お好みでお使いください。りんご以外のフルーツも同様です。

フルーツ飴の作り方のポイントは、フルーツを洗ってからしっかりと水気を乾かすことです。水気が付いたままだと、飴がうまく固まりません。また、口のなかでパリッと割れる飴にするには、砂糖と水の割合を4:1にするのが目安。例えば、姫りんご5個に対して、砂糖120g、水30gです。

洗って水気を乾かしたフルーツに、わりばしや竹串をさします。鍋に砂糖と水、食紅を入れて中火にかけ、砂糖を溶かしましょう。溶かした砂糖から直径3cmくらいの泡が立ち始め、鍋のフチが黄色に色付いたら、すぐに火を止めます。フルーツに飴を絡め、クッキングシートの上にのせて固まったら完成です。

火を止めるタイミングが早いと飴が固まらず、遅いと焦げやすくなります。火を止めるときの飴の温度は150℃が目安。温度計がご家庭にあれば、温度を測って確認してみるのもおすすめです。
 

市販の飴から作る飴細工

 

繊細な細工のされた飴細工を見るのも縁日の醍醐味ですね。砂糖や水飴を熱して温度調整をし、熱々のうちにこねながら形を作るのは職人の熟練技。そんな手作りが難しそうな飴細工も、市販の飴を使うと家庭でも作ることができます。

用意するのは、お好みの味の飴、爪楊枝です。とはいえ、市販の飴は種類がさまざまで選ぶときに迷ってしまうかもしれません。中心部にペーストやラムネなどが入っているものは避けましょう。

まず、フライパンにクッキングシートを敷いて市販の飴をのせ、弱火にかけます。飴全体が柔らかくなったら火を止め、飴の温度が少し下がってクッキングシートから離れるようになったら、形を作り始めましょう。このときの飴は熱いので、調理用の耐熱ゴム手袋を着けて火傷に注意しながら行ないます。フライパンで飴を柔らかくする方法のほかに、オーブンで温めたり、電子レンジ加熱や湯煎したりする方法もあります。

飴はすぐに固まってきますので、手早く形を作ります。ハート型、しずく型、棒状は作りやすいですよ。また、飴を平らに広げて花びらにし、その飴を重ねるとバラの花も作れます。形が完成する前に固まってしまった場合は、再びクッキングシートを敷いたフライパンで温めて柔らかくしましょう。柔らかいうちに飴に爪楊枝をさして完成です。

完成したべっこう飴、フルーツ飴、飴細工は、ラッピングすると縁日の雰囲気を演出できます。長時間置くと飴の表面がベタベタするため、固まってすぐに袋に入れるのがコツです。ラッピングした飴を空き箱にさして並べ、おうち縁日を楽しんでくださいね。





参照URL
精糖工業会 砂糖と調理の科学
https://seitokogyokai.com/science/changes/