糖とカンロ

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eスポーツプレイヤー ももち選手、チョコブランカ選手に聞く! 勝利に必要な集中力をサポートする「糖」の力


皆さん、eスポーツってご存知ですか?
コンピューターゲームやビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉えた名称で、そのルーツは1980年代に開催されたアメリカのゲーム大会です。
2019年には国体(国民体育大会)の文化プログラムとして「全国都道府県対抗eスポーツ選手権」が開催され、2021年現在で日本の競技人口は約360万人にのぼるとされています。

カンロでは、一瞬の集中力を武器にしのぎを削るeスポーツプレイヤーや、eスポーツに熱狂してプロ選手に憧れを抱く人たちに向け、頭脳を駆使して戦う人のパフォーマンスを高めるブレインフード「BRAON(ブレオン)」を発売します。

この「BRAON」は企画段階からプロゲーミングチームの運営やプロゲーマーのマネジメントなどを行う株式会社 忍ism(シノビズム)と共同開発しました。そこで今回は忍ismの代表取締役である、ももち選手(百地祐輔さん)と、日本のゲームコミュニティの維持・拡大に注力しながら取締役を務めるチョコブランカ選手(百地裕子さん)にお話をうかがいました。

「好きなゲームを職業にしていけるんだ」と気づき、プロゲーマーの道へ


Q:eスポーツプレイヤーになろうと思ったきっかけを教えてください。

ももち:梅原大悟さんという格闘ゲームプレイヤーとして最も有名な方が、2010年に日本初のプロゲーマーになりました。その姿を見て、自分が好きなゲームを職業にしていけるんだっていうことに気づいたことがきっかけです。

チョコブランカ:私はただのゲーム好きでゲームセンターでバイトをしていたのですが、ももち選手と出会ったことでよりゲームにハマっていき、気づいたらスカウトされて、eスポーツのプロとして活動していくことになりました。

Q:“おしどり夫婦プロゲーマー”としても知られているお二人の出会いは。

ももち:女性のゲームプレイヤーって今でも少ないのですが、10年以上前にゲームセンターで格闘ゲームをプレイしている女性というのはもの凄く珍しかったです。ある日チョコブランカが主催した大会に顔を出したことがあって、そこではコミュニケーションを取らなかったのですが、後日、自分のホームゲーセン(行きつけのゲームセンター)に遊びに来ているのに気づいて、「ああ、あの時の」みたいに話しはじめたという感じです。その後お付き合いするようになり、2015年末に結婚しました。

Q:忍ismを立ち上げたきっかけを教えてください。

ももち:自分は2011年にプロゲーマーになることができて地元の名古屋で活動していたのですが、2014年に東京に出てきた頃、年齢も28歳となり「将来的にはどうしていこうか」と現実的な問題を考えるようになりました。

2014年以降はトントン拍子にeスポーツの世界大会で優勝することができたので、このタイミングで将来的にやりたいことが何かできるんじゃないかなって考えて、忍ismを立ち上げました。

当時から自分たちでもゲームの大会やイベント運営も手がけていたので、そのあたりの許諾関係も法人化したほうがやりやすいっていうこともありました。また、私が得意としている格闘ゲームは高齢化の波が来ていたので、若手選手を育成していきたいという思いもありました。

チョコブランカ:ももちは結果を追い求め、競技としてのゲームで結果を残していくほうを頑張るので、私はゲームコミュニティを広げていく活動を主にやっていきたいと考えました。

Q:「忍ism」という社名の由来はなんでしょう。

ももち:私のプレイヤーネームは「ももち」ですが、本名は百地祐輔と言います。百地三太夫(百地丹波をモデルに創作されたと思われる忍者)が有名な伊賀上忍三家「百地家」の子孫にあたるので、社名にも忍者を絡めたいと考えていました。当時のeスポーツ界は海外が主流でしたので、海外の方に向けて「ニンジャ」や「忍び」というワードが入ったほうがキャッチーだということを意識して、最終的に忍ismに決めました。

睡眠を犠牲にせず、集中して同じ質・量で練習するという意識が大事


Q:eスポーツの選手として感じる喜びと、その逆に選手ならではの悩みを教えてください。

ももち:月並みですけど、大会で結果を残せるのが一番の喜びですね。大会に向けて長時間の練習をしているので、何かしらの結果を残せたときはもの凄くやりがいを感じます。

選手としての悩みはそれの裏返しです。私が大会でプレイしているゲームは『ストリートファイターⅤ』という1対1の格闘ゲームなんですけど、優勝者は常に1人なんですよね。優勝者以外は結果が残せなかったとすると、その1人以外のすべての参加者が結果を残せないわけです。私自身、大会に出場しても毎回優勝できるわけではないので、結果を求めすぎたことゆえの挫折や苦悩も多くあります。

「結果と内容は必ずしもイコールじゃない」と、気持ちを切り替えればいいのですが、「プロとして結果を残していかないと」という焦りもありましたし、プロになりたての頃は、どうしてもうまく切り分けられなくて苦労しました。

チョコブランカ:私の場合は競技以外の話になるのですが、ゲームを通じて様々なお仕事ができる事がすごく魅力的で、それが喜びかなと。今回のカンロさんとのコラボにしてもeスポーツのプロゲーマーでなかったら絶対できないことだと思うので、いろいろな経験ができることがすごく楽しいです。自分の成長にもつながるし、やりがいを感じています。

悩みについては、趣味が仕事になっているっていうところですね。好きなことが仕事につながっていないと「今やっていることは時間の無駄なんじゃないか」っていう思考になってしまい、「遊んでいてもいいのかな」と感じるなど、遊びと仕事の切り分けが難しくなっているところがあります。

Q:eスポーツのプロゲーマーにはやはり長時間の練習は欠かせませんか。

ももち:そうですね。プロゲーマーはゲーム優先の生活ですので、練習時間が1日10時間以上に及ぶこともよくあります。「長い練習=勝てる」ではないんですけど、練習した分、上達するので勝てる確率は間違いなく上がりますし、練習を続けていないと勘が鈍ります。それはリアルなスポーツと一緒ですよね。他のライバルたちに負けないように長時間の練習をする。相手は人なので、その人より長く質の高い練習をしないと結果が残せないわけです。

Q:eスポーツには集中力が大事だと思うのですが、集中力を発揮したり、維持したりするためにされていることはありますか。

ももち:大切なのは睡眠時間を犠牲にしてまで練習をしないことです。ゲームの場合、やろうとすれば1日20時間でもできてしまうんですが、どうしても練習の質は下がってしまい、時間を無駄に使ってしまいます。コンディションは集中力に直結しますので、睡眠はしっかりとって、それ以外の時間を集中して内容の濃い練習をした方が身になります。
また、練習中や試合の際は、眠くならないように食事を軽くすませることが多いのですが、集中力を高めたり維持したりするには、グミや飴、ラムネ、チョコなどの糖分が大事だと思いますので、意識的にとるようにしています。

「BRAON」の共同開発では、必要な糖分を素早くとれる形状やサイズ感にこだわる


Q:今回カンロから「BRAON」の共同開発を依頼された際はどう感じましたか。

ももち:自分は幼少期を祖母と2人で暮らしていて、祖母と一緒に「梅のど飴」を愛用していたんです。風邪をひいた時とか、ちょっと喉が痛い時にも舐めていましたので、今回の話があった時はびっくりしました。

チョコブランカ:私は酸っぱいグミが好きで「ピュレグミ」をよく食べていたのですが、それもカンロさんの商品だと知って驚きました。

Q:「BRAON」を開発する際、お二人や忍ismに所属するeスポーツプレイヤーの方からはどのような要望を出されましたか。

ももち:eスポーツに真剣に取り組んでいる方の役に立つように、開発の方に「eスポーツのこういう場面で必要だよね」といったことを伝えて、集中力を高めて維持できるもの、練習中や試合前に必要な糖分を素早くとれるように、取り出しやすく、食べやすいような形状やサイズ感などの要望を出しました。

また、現在はコロナ禍でオンライン大会が増えていますが、前までは海外で開催される大会もあり、「海外大会の試合前にこういうフードがあったらいいよね」ということも伝えました。
海外のお菓子は日本人に合わないことも多いので、日本人向けで、ゲーマー用のお菓子を携帯できるなら、安心して食べられます。
他にも、食べた際に口の中に残りやすいものだと試合中の違和感につながる可能性もあるので、食感やサイズ感のバランスも細かく調整していただきました。

Q:試作品を何回も食べて調整されたのですか。

ももち:様々な硬さやサイズのサンプルをたくさんいただいて「こっちの方がいいよね」「こういう組み合わせがいいかな」みたいに、忍ism所属の選手も含め、1日でかなりの量を試食しました(笑)。
かなり自分たちの好みが入っているので、これでいいのかなとは思いましたけど、自分たちが美味しいって感じる噛みごたえの製品が出来上がりました。「柔らかすぎず、固すぎず、試合前に食べていい」っていう理想が形になりましたね。

チョコブランカ:サイズによっても印象が全然変わりますし、硬さが違えば味の感じ方も変わるとか、粉の付き方でどう変わるかとか。商品開発って大変だと思いました(笑)。

Q:製品の見た目はどう感じましたか。

ももち:デザイナーさんに来ていただいて「こっちのほうがキャッチーだよね」など、細かく話をさせていただき、パッケージや色合いを決めていきました。片手でサッと食べられるのは手が汚れないのでゲーマーにとって非常に便利ですね。

チョコブランカ:ゲーミング的なイメージの、これぞ“ゲーミンググミ”といったパッケージで、ゲーマーに馴染みがある雰囲気もいいなって思っています。


Q:最後に、eスポーツの選手を目指している方や忍ismのファンに対して、メッセージをお願いします。

チョコブランカ:共同開発に参加させていただいた「BRAON」は、自信持って“おいしい!”と言えるくらいになるまでわがままを言わせてもらいました。ゲームのプレイ中に食べやすいことはもちろん、仕事中も、片手で食べられるというところにこだわったので、多くの方にぜひ一度味わってもらいたいなと思います。

ももち:eスポーツのプロプレイヤーというのは楽しいことだけじゃないし、大変なこともあるんですけど、自分が頑張った分だけ結果につながりやすいので、やりがいはあると思います。
ただ、プロプレイヤーはゲームだけ強ければ良いというわけでもありません。ファンやスポンサーに応援したいと思ってもらえるプレイヤーになる必要がありますので、eスポーツの選手を目指している方には、ゲームの練習を怠らないことはもちろんですが、それと同時に社会性や人間的な魅力を身につける努力をしておいた方が良いと思います。

ももち選手、チョコブランカ選手。ありがとうございました!
 

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