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尾木ママに聞く!お子さまの「おやつ」のギモン!?

お子さまへの日々の『おやつ』についてお悩みはありませんか?
「成長期の子供たちにはどんなおやつがいいの?」など。

そんなお悩みを解決すべく、「尾木ママ」の愛称で広く親しまれている
教育評論家の尾木直樹さんにお話をうかがいました。

   

おやつで子どもの成長をサポート

 

Q:ごはんよりもおやつの方を食べてしまうのが悩みです。
おやつはあっという間に完食しますが、ごはんは全然食べてくれません。

 

お菓子に関してよく聞かれるのが「ご飯よりもおやつばかり食べてしまう」というお悩みです。子どもに「食べたい!」と言われると、ついつい日に何度もおやつを与えてしまいがちですね。おやつは小さい子どもにとって大切なエネルギーや栄養素を補充するために必要不可欠なものです。個人差はありますが、甘いものは時間や量を決めたり、食事に影響しないよう脂肪分が少ないおやつを用意してあげるなど、与え方を工夫してみましょう。

Q:市販のお菓子でおやつを選ぶならどんなものがおすすめか教えてください。
また、おやつがこどもに与える良い影響はございますでしょうか。

 

子どもが毎日食べるものですから、安心安全であるだけでなく、食べて美味しい、見て楽しいお菓子だと、子どものすこやかな発達にとってもより良い効果があると思います。
食べ物で遊ぶことに対して抵抗のある親御さんも多いですが、幼児期に食べ物で遊ぶことは子どもの成長発達における探索行動の一環であり、五感をフル活用して「これは何だろう?」と必死に学んでいる段階なのです。小さい子にとっては食べること=遊ぶこと。お菓子で楽しく遊びながら親子一緒に美味しく食べる体験こそが重要なのです。

Q:噛む力を鍛えることの大切さを教えてください。
また、顎を鍛えるおやつはございますか。

 

近年、「よく噛むこと」は、顎が発達することで歯並びにも良い影響があると言われています。加えてたくさん噛むことで脳が刺激され、記憶力の向上や集中力を高めるとも言われています。
子どもにとって良いおやつを選ぶのであれば、噛む力が身につくお菓子、例えばグミなどは子どもたちが大好きですし、しっかり噛む動作が身につく点で優れているように思います。

   

おやつを活用して親子のコミュニケーションを!

幼児期は、家族やお友達と一緒に食べる楽しさを味わったり、味や色、香りや音などを通じて、食に対する好奇心を刺激することがとても重要で、様々な食の体験を通じて食べる意欲が育まれていく大切な時期です。子どもの成長発達に欠かせない「食べる力」「噛む力」を高めるためにも、おやつを上手に活用しながら、親子でコミュニケーションをしっかりとって、食べることは楽しいんだという体験をたくさん積み重ねていってくださいね。

ライタープロフィール

 

尾木 直樹 (尾木ママ)

1947年滋賀県生まれ。早稲田大学卒業後、私立海城高校、東京都公立中学校教師として、22年間子どもを主役とした創造的な教育を展開。その後22年間大学教育に携わり、合計44年間教壇に立つ。 2004年に法政大学キャリアデザイン学部教授に就任。2012年4月法政大学教職課程センター長・教授。定年退官後、現在は法政大学名誉教授。主宰する臨床教育研究所「虹」では、所長として現場に密着した調査・研究に取り組んでいる。教育評論家として情報・教養番組からバラエティー番組、InstagramやTikTokなど様々なメディアで活躍、「尾木ママ」( 明石家さんまさん命名 )の愛称で幼児からお年寄りにまで親しまれている。『こわい顔じゃ伝わらないわよ──尾木ママの子育てアドバイス』(新日本出版社)など著書多数。