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作り立てが嬉しい! 搾りたてモンブランの魅力に迫る


秋になると食べたくなるスイーツ『モンブラン』。
通年提供しているお店も多い、定番の王道スイーツですよね。

そんな定番のモンブランも、年々進化しています!
特に今注目されているのが、昨年から話題となっている“搾りたてモンブラン”。
目の前で完成する繊細なモンブランは、その写真映えする見た目やこだわりの味わいから、多くの人を惹きつけています。

今回は、“搾りたてモンブラン”の魅力に迫ります。

搾りたてモンブランって何?


搾りたてモンブランはその名のとおり、“搾りたて”のモンブラン!
通常のモンブランはどっしりとした重量感のあるものが多いのに対し、搾りたてモンブランは細く絞られたマロンクリームがふんわりと重なり、繊細な作りのものが多く見受けられるのが特徴です。

多くのお店では、お客様の注文を受けてからマロンクリームを搾って仕上げを行う、搾りたてのモンブランが提供されています。
作り立てをいただけるので、マロンクリームの中に隠れたメレンゲなどの水分を含むことなく、そのままの食感を存分に味わうことができるのも搾りたてモンブランの魅力の一つ。
お店によって栗の種類やマロンクリームとの組み合わせは多種多様ですが、それぞれに搾りたてならではの工夫が施されています。

“搾りたて”の賞味期限は5分?!『秒速スイーツ』の魅力

“搾りたて”にこだわって作られた繊細なモンブランは、賞味期限がとっても短い『秒速スイーツ』でもあります。

『秒速スイーツ』とは、ここ数年でブームになっている賞味期限が短すぎるスイーツのこと。短いものだと数十秒、長めのものでも数時間で賞味期限を迎えてしまうため、すぐに食べる必要があります。

搾りたてモンブランの場合、搾りたての繊細なクリームがへたってきてしまったり、中に隠れたメレンゲが水分を含み食感が悪くなってしまったりするのを防ぐため、5~60分という賞味期限が設定されていることも。お店側が商品に込めたこだわりが垣間見えます。
一方で、いつでも手軽にショップクオリティーのケーキが購入できたら喜んでもらえるだろうという想いから生まれたケーキ缶もブームとなっています。

ケーキ缶の魅力に迫る! 自販機で買えるケーキの「萌え断」とは

また秒速スイーツには、搾りたてモンブランのほかにもさまざまな種類があります。
例えば、賞味期限2時間のパイ。搾りたてクリームを絞った焼き立てのパイの味わいは、出来立てでなければ味わえない美味しさです。ほかにも賞味期限58秒のぬれ煎餅や、賞味期限5分のショートケーキにプリンなど、すぐに食べなければ一番美味しいタイミングを逃してしまうスイーツがたくさんあります!
こうした短すぎる賞味期限が設定されている秒速スイーツには、「味や食感が変化してしまう前に出来立ての美味しさを食べて欲しい! 」と言う作り手の思いがこめられているのです。

国によって形が違う? モンブランの歴史


ここまで搾りたてモンブランについてご紹介してきましたが、モンブランそのものの成り立ちについては皆さんご存知でしょうか?

モンブランの起源については諸説ありますが、イタリア・ピエモンテ州の家庭菓子が原型だと言われています。その家庭菓子をフランス・パリのカフェが看板メニューとして発展させたそうです。

そうした背景から、フランスとイタリアではモンブランの形がそれぞれ異なります。
ご存知の方も多いと思いますが、モンブランとは山の名前のこと。フランス語で「白い山」を意味します。一方、イタリア語では“モンテビアンコ”と呼ばれ、同じく「白い山」を意味しています。

この“夏でも白い山”モンブラン山は、フランスのオート=サヴォワ県とイタリアのヴァッレ・ダオスタ州の中間に位置していますが、その山の形はフランス側から見るときとイタリア側から見るときでそれぞれ違って見えます。この違いがケーキのモンブランにも投影され、フランスのモンブランは丸みを帯びたドーム状に、イタリアのモンブランは先の尖った山状になりました。

日本で初めてモンブランを販売したのは、東京・自由が丘の「モンブラン」という老舗のケーキ屋さん。1933年にフランスでモンブランに出合った初代店主が、店名を「モンブラン」にするほどの感銘を受け、日本人の口に合うよう土台をカステラ、使用する栗を甘露煮にアレンジしたモンブランを販売。これが日本独自の黄色いモンブランの始まりと言われています。

ちなみにフランスのモンブランは、渋皮煮を使用した茶色いモンブランが一般的です。この本場のモンブランは、1960年代以降にフランスで修業したパティシエが日本に広めたと言われています。

こだわりが満載!おすすめの搾りたてモンブランのお店3選

ここで、おすすめの搾りたてモンブランのお店をご紹介します!
各店のこだわりが詰まった作り立ての搾りたてモンブランを、ぜひ食べ比べてみてください。

◯和栗モンブランプリン専門店 栗ノ花
東京・歌舞伎町にある高級国産和栗を使った搾りたてモンブランプリンが一押しのお店。
上品な甘さと和栗の香りを堪能できるように、クリームはなんと1mmの極細に絞られています!

https://www.instagram.com/p/COzs8tONRLt/?utm_medium=copy_link

〇和栗茶屋 眞津留
厳選された純国産和栗専門店。細さ1㎜で錦糸を紡ぐ極上のモンブランを味わえます。

お店のアカウントはこちら
https://instagram.com/wagurichaya.matsuru?igshid=YmMyMTA2M2Y=


◯金糸モンブラン 香菓(かぐのこのみ)
福岡県太宰府市にある金糸モンブランのお店。季節に合わせた様々なフレーバーの金糸モンブランを堪能することができます!

お店のアカウントはこちら↓
https://instagram.com/dazaifu.kagunokonomi?utm_medium=copy_link

https://www.instagram.com/p/CM4Rmiig002/?utm_medium=copy_link

 

まとめ

搾りたてモンブラン、いかがでしたか?
その賞味期限の短さから『秒速スイーツ』と呼ばれるほどこだわりの詰まった搾りたてモンブラン、食べてみたくなった方も多いのではないでしょうか。

お店ごとに違いを楽しむのはもちろん、通常のモンブランとの違いを比べてみても楽しそうですね。ぜひ搾りたてモンブランを片手に、食欲の秋を楽しんでみてください!

 

ライタープロフィール

ao

女優・ライターをしています。おいしいものと動物が大好き。
趣味はお菓子づくりとおさんぽと、美味しそうなものをInstagramでチェックすること。
保護猫2匹とまったり暮らしてます。
洋菓子店でパティシエやイタリアンレストランで調理師兼ホール、マーケティング企業の役員などを経験。