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職場のコミュニケーション活性! 気分転換と笑顔をもたらす飴のパワー

「飴ちゃんコミュニケーション」って知っていますか? いわゆる大阪のおばちゃんは、外出時に持ち歩いている飴を配ることで、飴をコミュニケーションツールとして活用しています。
大阪の「飴ちゃんコミュニケーション」をもとに、職場で「飴ちゃん文化」を浸透させ、コミュニケーションの活性化を図る方法をみていきましょう。

大阪の「飴ちゃん文化」って?

大阪には独特の「飴ちゃん文化」があります。飴などをサービスするタクシーがあったり、飲食店だけでなく美容院でもレジの横に飴を置いたりしている店が少なくありません※1。
また、大阪では電車の中などで、「飴ちゃん食べる?」とおばちゃんが見知らぬ隣の人に飴を渡したのをきっかけに話が盛り上がるのはよくある光景です。※2※3 
あるいは、泣いている子どもに「おばちゃんが飴ちゃんあげるから」といってなだめたり、咳をしている人にスッとのど飴を差し出したりしています。※3※4 
関西圏ではない人の中には、大阪に行ったときに知らないおばちゃんに飴をもらって、驚いた経験がある人もいるのではないでしょうか。

大阪のおばちゃんが飴を配って周囲の人とコミュニケーションをとることは、「飴ちゃんコミュニケーション」と呼ばれています。※1※3※5 大阪では、「おばちゃん」と呼ばれる年齢層の女性は、外出時に自分用の飴と人に配るための飴を巾着袋に入れて持ち歩くのが一般的です。
自分用の飴と人に配るための飴をそれぞれ一種類ずつ持ち歩く人もいますが、数種類持ち歩く人も少なくありません。たとえば、子ども用にミルク味やキャラメル味、大人用にのど飴や黒糖飴といった具合です。※2

大阪のおばちゃんは飴を持ち歩いて配ることで、心を開いて打ち解けて話しやすい雰囲気をつくっています。「飴ちゃんコミュニケーション」は、社交的で気さくで、まったく知らない他人のことを思いやる気持ちがある、大阪人気質の一端を表していると言えるでしょう。※3

ではなぜ、サービス精神が旺盛な関西人にとって、ちょっとしたサービスをしたいときや、コミュニケーションをとりたいときに、用いるのは「飴」なのでしょうか? 飴ならリーズナブルで渡した相手に気を使わせないことや、種類が豊富なことが要因のひとつでしょう。

「飴ちゃんコミュニケーション」は職場でも活きる!

大阪のおばちゃんの「飴ちゃんコミュニケーション」は、職場でも活用することができます。職場で飴を配ることで、自然に会話が弾んだり、感謝の気持ちを伝えやすくなったりするなど、飴は人間関係を円滑にするための潤滑油的な役割を果たすのです。

ただし、職場では不自然にならないように、飴を渡すタイミングに配慮が必要です。例えば、仕事を手伝ってくれた人にほんの気持ちとして渡したり、何か聞きに来た人に「コレあげる」と手渡したりすることが考えられます。
また、単に部署全員に飴を配ると怪訝そうに見られるケースもあるかもしれませんが、資料を配布するついでであれば自然です。外出中の人に対しては、「お疲れ様」というメモとともに、飴を置いておく方法もあります。

そうして、「いつも飴を持っている人」と周囲から認識されるようになると、疲れて糖分が欲しいときに飴をもらいに来る人がいるなど、人を呼び寄せるツールになり、飴を通じて社内の多くの人に頼られる存在になると、情報が集まりやすいこともメリットになるでしょう。

あるいは、取引先の人に対して、打ち合わせが長引いて一息入れたいときや別れ際などに、「よかったらどうぞ。」と、甘さで疲れを癒すために渡すのもおすすめです。

「飴ちゃんコミュニケーション」を実践するには、ちょっとしたタイミングですぐに飴を渡せるように、職場のデスクの引き出しに、数種類の飴を忍ばせておくのがおすすめです。職場で「飴ちゃん文化」を浸透させることで、コミュニケーションの活性化が図れることが期待できます。※3

職場での「飴」にはこんな効果も!

職場で飴をなめることには、コミュニケーションツールとしてだけでなく集中力や思考力を回復したり向上させたりする効果も期待できます。

仕事中に気分転換を図りたいとき、職場の雰囲気やシチュエーションによっては席を外しにくいことがあります。そのようなときでも、飴なら席で手軽になめられるため、息抜きができます。
さらに疲れたときに甘いものを欲するのは体の自然な欲求のため、飴で糖分を補うことで疲労が回復し、集中力や思考力が回復すると言われています。※6※7

飴にまつわる話はこちらでも紹介しています。あわせてご覧ください。
飴とキャンディの違いとは? 有平糖が飴細工に使えるワケ

リーズナブルでいろいろな種類がある飴は、相手に負担を与えることなく、さまざまな年代の人とコミュニケーションをとるのに向いたアイテムです。幅広い年齢層の人が働く職場でも、コミュニケーションの活性化に役立つツールといえます。あなたの職場でも「飴ちゃんコミュニケーション」を始めてみませんか?

参照元
※1 NIKKEI STYLE 大阪人に「飴ちゃん」文化
https://style.nikkei.com/article/DGXBZO14268330Y0A900C1AA1P00?channel=DF130120166105
※2 macaloni なぜちゃんづけ?大阪の友達の輪「飴ちゃん」について調べてみた
https://macaro-ni.jp/36514
※3 tenki.jp 「飴ちゃん食べる?」。瞬間に打ち解けられる、アメコミ=飴ちゃんコミュニケーションとは?
https://tenki.jp/suppl/makiko_hoshino/2015/04/10/2871.html
※4 LAURIER PRESS 人を釣るには大阪おばちゃんのコミュニケーションツールに学べ?
https://laurier.press/i/E1370490428355
※5 マイナビ学生の窓口フレッシャーズ 関西のおばちゃんの「飴ちゃん」文化を知りたい!
https://gakumado.mynavi.jp/freshers/articles/10595
※6 大日本明治製糖
ww.dmsugar.co.jp/enjoy/sd_doctor/index2.html
※7 独立行政法人 農畜産業振興機構 企画調整部 alic(エーリック)
https://www.alic.go.jp/koho/kikaku03_000344.html