【後編】「ヒトからヒトへ つながるヒトツブ」で糖の魅力を発信~「ヒトツブカンロ」~『ヒトツブカンロ 反響と今後の展望』



直営店で特別な商品とデザインを展開し、直接お客様にお届けしている「ヒトツブカンロ」。前編に引き続き、コーポレートコミュニケーション本部ヒトツブ事業室の増山恵世主任に、店頭での様子や今後の展開について聞きました。

 

東京・大阪にある直営店それぞれに限定品も展開


「ここでしか買えない」特別感を大切にしている「ヒトツブカンロ」ですが、現在直営店は東京と大阪の2ヵ所にあります。
まず、東京駅改札内の地下1階に広がる、いち大ショッピングエリアGRANSTA(グランスタ)にある東京グランスタ店は、丸の内地下中央口に近く、通勤や移動の通行量が大変多い通路に面しており、幅広い層のお客様に接することのできる立地です。成田エクスプレス発着の地下ホームとの通り道にもあたり、外国人観光客も多く通られます。可愛らしいパッケージも多い「ヒトツブカンロ」ですが、お客様は女性だけでなく、ビジネスマンが手土産として買い求められたり、特に、食感のめずらしい「グミッツェル」は中国や台湾のツーリストが大量に買っていかれたりしています。Suicaのペンギンをあしらった商品は、キャラクターファンの方がそれを目当てに来られますね。ちなみになかの飴はスイカ味と、遊び心を大事にしています。
大阪では、JR大阪駅直結のショッピングビルであるLUCUA1100(ルクアイーレ)の2階、生活雑貨エリアの一角にお店があります。こちらは、飴ちゃんを持ち歩かれる習慣のためか、缶入りの飴が人気で、大阪限定のトラ柄バージョンは地元の方々、阪神タイガースファンの方々にも喜ばれています。

大阪ルクアイーレ店は、展示を多様にできる十分なスペースのある店舗で、工夫のし甲斐があります。周囲には化粧品やアパレル・雑貨などの有名店が立ち並んでいますので、ギフト商品としてのブラッシュアップや訴求力の向上を図るにはもってこいの環境です。

 

お客様との会話が、次の商品のヒントになることも

店舗スタッフはお客様とのコミュニケーションを大切にしていて、毎日提出の日報には「お客様の声」を詳しく書いてもらっています。本部としても、毎月定例で東京・大阪の店長とのミーティングの場をもち、お客様のご様子や商品の評判・ご要望を共有して、次の展開に活かすようにしています。もちろん、「ヒトツブカンロ」の事業で得られたことを一般流通商品に活かせるよう、経営への報告や提案もしっかりと行っています。

ただ、お客様からのご要望のなかには、技術的に難しいものもあります。そのひとつが缶入りの「カンロ飴」です。
一般流通商品のうち、「ボイスケアのど飴」と「梅のど飴」は、オリジナル柄の缶入り商品を「ヒトツブカンロ」で展開しています。しかし、缶に飴をそのまま入れると、成分の性質や水分量で互いにくっついてしまうので、飴の表面に粉末をまぶしたり大き目の乾燥剤を同梱したりするなどの対策を講じています。ですが、カンロ飴の成分要素においてはまだまだよい解決法が見つけられずにいます。
一般流通品のパッケージは、ただのプラスチックフィルムに見えて、実は水分に対する耐性が強いんですね。缶では、どうしてもふたのすき間が生じてしまうので、そこに巻いてあるテープも必須だったりするわけです。「ヒトツブカンロ」オリジナルのパッケージをいろいろと考えていくなかで、こうした技術や素材についてもノウハウが得られてきています。

 

期間限定ショップを地方でも展開して、糖の魅力を広く伝えたい


直営店を展開することで、菓子業界内だけでなく、雑貨も含めたギフト商品を広く競合として意識するようになりました。一般流通商品では、いかにスーパーやコンビニなどの店頭に並べていただけるかが課題で、商品ディスプレイもそれぞれの小売店様次第のところがあります。ですが「ヒトツブカンロ」では自分たちで商品を作り、並べられるわけですので、言い訳はできません。中身の美味しさやパッケージなどの商品力に加え、展示や販売方法の工夫が問われます。
今、店頭で注力しているのがPOPや商品の並べ方、向きについてです。棚の面に合わせるのでなく、お客様が歩いてこられるほうに向け、目立つ色の商品を前面に出すのですが、そうしたことで売上が実際に変わります。特に通行量の多い東京グランスタ店では、足を止めていただけるような見せ方が重要です。

2018年より、常設の直営店のほかに、期間限定のポップアップストアを数多く出店しています。六本木の東京ミッドタウン・スカイツリーのある東京ソラマチ・渋谷のヒカリエ・梅田の阪急百貨店・JR仙台駅構内などで、テナント様のイベントや催事に合わせ、期間も1週間程度から1ヵ月のものまでさまざまです。スペースは限られますが、お客様からの注目度も高く、それぞれに商圏や客層もことなりますので、新しい発見もありました。
例えば、仙台では東京土産の催事でしたが、「実際に東京で見かけた」「お土産でもらったことがある」というお客様も多く、改めて、東京土産として定着しているのを感じました。
ポップアップストアの展開は今後も、いろいろな場所で考えていきたいです。「ヒトツブカンロ」やカンロ自身のことを知っていただく機会として、より多くのお客様と出会いたいのです。

カンロは「糖から未来をつくる。」というCIを掲げ、「糖と歩む企業」として日々糖と向き合っています。糖の魅力を伝えるということでは、「ヒトツブカンロ」ではお客様との対話を通じて、より深く、記憶にとどめていただけていると思います。また、糖の魅力を伝える読み物としてリーフレットを店頭で配布しようと計画中です。年に数回、発行していく予定で、お客様とつながるためのコミュニケーションツールとして良いものにしたいと思っています。
このように、「ヒトツブカンロ」を起点にして、糖の魅力をますます伝えてまいります。



 

カンロ株式会社
コーポレートコミュニケーション本部 
ヒトツブ事業室
増山 恵世

2012年入社。
商品企画部で一般流通商品の開発に携わり、ピュレグミやカンロ飴の開発チームに。
2017年8月よりヒトツブ事業室の一員として、ヒトツブカンロの商品開発や店舗運営の補助などを担当。