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中身はあんこだけじゃない! 今食べたいたい焼き新事情

たい焼きといえば、皮に包まれたたっぷりのあんこが入ったものを想像する方が多いのではないでしょうか。皮だけに注目してみても、パリッとさせた皮、型からはみ出した皮、破れそうなほど薄い皮など、お店によって個性たっぷり。それだけでなく、皮に包まれている中身もバラエティ豊かです。あんこだけじゃない、たい焼きの新事情を見ていきましょう。

バラエティ豊かなたい焼きの中身

たい焼きは、お祭りの屋台で売られているほかにも、冷凍食品のラインナップのひとつであったり、ちょっとお腹が空いたときのおやつに食べたくなる方も多いのではないでしょうか。

皮に包まれた中身の具は、お店によってこだわりがたっぷり。
あんこだけでも種類がたくさんあり、じっくりと煮込んだ自家製の粒あんや白あん、抹茶を混ぜ込んだ抹茶あん、枝豆を使ったずんだあんなど、お店によって様々な味が楽しめます。夏には、冷やした粒あんのたい焼きに生クリームを絞ったものも発売されるので、より季節感を味わいながら食べることができますね。

あんこのほかに、カスタードクリームやチョコクリームが定番のラインナップとして並んでいるお店もあります。ちょっと変わり種では、クリームチーズをベースにしたチーズクリームやキャラメルクリームといった、洋菓子のテイストを楽しめるたい焼きもありますよ。このように、たい焼きは和菓子だけでなく、洋菓子のようにもなり、中身の具はバラエティ豊かです。

甘い具だけじゃない食事系たい焼き

たい焼きの具は甘いものだけではありません。おにぎりやサンドイッチのように食べられる、食事系のたい焼きもあります。

中身の具は、ツナ、卵、チーズ、ハムをサンドしたもの、ホワイトソースやカレーを入れたもの、キャベツや豚バラをサンドしたお好み焼きのようなものなど様々。たい焼きの皮は小麦粉を主材料として作られていることが多いため、こうした惣菜パンやクレープ、肉まんのような具も合うのでしょう。甘いものが苦手な方にも、食事系のたい焼きは親しまれています。

実は家庭によくある調理器具で作ることができる食事系のたい焼き。ホットプレートやホットサンドメーカーに付いているたい焼きの焼き型を使えば、誰でも手軽に楽しむことができますよ。

海外で食べられているたい焼きにも注目

アメリカでは、数年前からたい焼きがSNSで話題になっていることを知っていましたか?日本人のイメージするたい焼きとは異なり、たいの口からソフトクリームが飛び出た、フォトジェニックなたい焼きです。

2016年にニューヨークにオープンした「TAIYAKI NYC」のたい焼きは、ぱっちり目で笑った顔が印象的。ソフトクリームの味は、バニラやチョコレートなどの定番や、アメリカで人気の抹茶、ゴマを使ったものなどさまざまな種類が揃っています。トッピングにはチョコスプレーや砕いたクッキー、おもちなども選べ、自分好みの味をカスタマイズもできます。※1

さらに、たい焼きのしっぽにはあんこ、またはカスタードクリームが入っているのでソフトクリームだけでなく、たい焼きの味をきちんと楽しめるのも嬉しいポイント。食べ進める楽しみと、インパクトのあるフォルム両方を兼ね備えた、思わず手に取りたくなるたい焼きです。

ロサンゼルスに本店のある「SOMISOMI」でも、たい焼きを取り扱っています。口からソフトクリームが飛び出たもののほか、カップに盛り付けたソフトクリームにたい焼きを添えたものも人気です。ソフトクリームの中には、日本ではなかなか味わえないヤマイモの一種のウベを使ったものや、ハワイ店限定のタロイモを使ったものもあり、どのような味か気になりますね。※2

このように、アメリカには、日本で食べられているものとは異なる写真映えするたい焼きが人気です。お店は数店舗あり、アメリカでのたい焼き人気の高さをうかがえます。

国や地域の文化と融合しながら進化をしている和菓子。伝統行事に用意されるものや、フォーマルな場面のお菓子だけでなく、おやつの時間に気軽に食べる日常的なお菓子としても親しまれており、和菓子は多種多様なお菓子です。和菓子の種類地域ごとの違いについてはこちらで紹介しています。
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お取り寄せできる変わり種たい焼き

外出や旅行がなかなか難しい日々では、お取り寄せを活用している方もいるのではないでしょうか。冷凍されて届くお取り寄せのたい焼きには、定番のあんこのほかにも、手に取りたくなるさまざまな味があります。

数種類のフルーツをクリームにし、たっぷりの生クリームを詰めたたい焼きは、冷凍のまま食べればアイスのように、解凍するとなめらかなクリームを味わいながら洋菓子のように楽しめます。解凍の具合によって、好みの食べ方ができることが魅力です。

春には桜あん、秋にはさつまいもあんなど、季節限定の味も販売されます。ほかにも、爽やかな青色をしたラムネ味のあんこや、ポテトサラダが詰められたものなど、続々と変わり種の味が発売されるたい焼き。お取り寄せして、冷凍庫にストックしておけば、いろいろな味を楽しむことができますね。

クロワッサンたい焼きや白いたい焼きなど、日本では数年おきにたい焼きブームが訪れています。皮と中身の組み合わせでいろいろな食べ方ができるので、従来のたい焼きとは異なるものが今後登場するかもしれません。たい焼きの進化に注目したいものです。



参考

※1 TAIYAKI NYC
https://taiyakinyc.com/

※2 SOMISOMI
https://www.somisomi.com/menu