MITIGATION OF ENVIRONMENTAL LOAD THROUGH BUSINESS
気候変動に対応するため温室効果ガス排出量削減を目指します。また、資源循環型社会実現に貢献すべく、食品廃棄物や使用するエネルギーの削減にも取り組みます。
カンロが事業の基盤としている「糖」の原料は、テンサイ(砂糖大根)やとうもろこし等の農産物です。また「健康のど飴」に使われるハーブや「金のミルクキャンディ」の原料に用いられる乳製品など、商品づくりには自然の恵みが欠かせません。将来にわたってお客様に商品をお届けするためには、地球環境を守り、育むことが重要であると考えています。
一方、商品の製造にあたっては、空調設備や原料の煮詰め・冷却などで多くのエネルギーを必要とします。また、キャンディを包む資材も欠かせません。効率の良い生産を行い、原料や資材を適切に使用し、廃棄物を極力出さないように努め、地球環境に対する負荷を削減することも、メーカーとしての重要な責務です。
●気候変動
●資源循環と廃棄物削減
基本方針に基づき、金融安定理事会(FSB)により設立された「TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)」提言に賛同し(2022年10月)、気候変動に関するリスクと機会についてTCFD提言に沿った分析、評価を行うとともに、情報開示の充実に取り組んでいます。
詳細は「Kanro TCFD Report」をご覧ください。
喫緊の課題となっている気候変動に事業を通じて貢献するために、各種取り組みを進めてきました。
カンロでは、キャンディの製造工程で発生する製品ロスなどの廃棄物に関して、可能な限り別のものにリサイクルしています。製品化した後も、様々な理由から市場に流通できない食品が発生するため、それらを用いた社会貢献活動を実施し、幅広くフードロス対策を考えています。
キャンディの製造工程で発生する製品ロスを廃棄物として排出せず、サーマルリサイクルしています。個包装の製品も活用できるように飴むき機を導入し、包装と中身のそれぞれを適切に処理しています。
賞味期限内であるにも関わらず、様々な理由から市場に流通できない食品を、食糧を必要としている福祉施設や生活困窮者に配布する「フードバンク活動」に参加しています。2017年末より「セカンドハーベスト・ジャパン」に協力を仰ぎ、廃棄物の削減を行いながら同時に社会貢献にもつながる活動として実施しており、社内体制を整えながら今後も継続していきます。
品質への影響がないことが確認できた商品は、賞味期限を延長し、賞味期限切れによる廃棄物の削減に取り組んでいます。
ISOとは国際標準化機構という国際機関の通称です。ISO14000シリーズは環境管理に関連する規格の総称です。
上記のマークは当社全事業所の環境マネージメントシステムが、日本規格協会ソリューションズ株式会社に登録された証です。
カンロでは、気候変動による地球温暖化や、プラスティック製廃棄物問題などの環境や社会に影響を及ぼす様々な問題に対処するため、環境に配慮したインキ・包材への切り替えを進めています。これらの取り組みはCO₂排出量削減に貢献します。
再生可能な植物由来原料を10%以上(固形分比)使用したインキです。一般的なパッケージインキと比較し、原材料として使用する石油資源の使用量が減るためCO₂排出量削減に貢献できます。
回収した使用済みPETボトルにメカニカルリサイクル(選別、粉砕、洗浄して表面の汚れ、異物を十分に取り除いた後に高温下に曝して、樹脂内部に留まっている汚染物質を拡散させ除染を行う)を行ったPET樹脂です。一般PETと比較してCO₂排出量削減が可能になります。
カンロでは、これまでフューチャーデザイン事業の取り組みとして、サステナビリティとWell-Beingの二軸で異業種他社との共創を行ってきました。サステナビリティ軸でのさらなる取り組みとして廃棄包材の活用に取り組んでいます。