「のど」の炎症に対して様々なハーブエキスの有用性を研究しています。
「のど」の炎症の仕組み
- A群溶血レンサ球菌が「のど」の粘膜から侵入する
- 生体がA群溶血性レンサ球菌を排除しようとして炎症が生じる
「のど」の主な炎症反応
- 発赤(赤くなる)
- 熱感(熱を帯びる)
- 腫脹(腫れる)
- 疼痛(痛む)
ハーブエキスの抗菌力・殺菌力試験

<試験1:抗菌活性試験>
A群溶血性レンサ球菌を寒天培地に植え付けた後に123種のハーブエキスを各々ろ紙に添加しました。37℃、5%CO2の条件下で数日培養した後に阻止円(A群溶血性レンサ球菌が生育できない領域)の有無と大きさを確認しました。その結果、「ホップ」を含む11種のハーブエキスについて大きな阻止円を認め、A群溶血性レンサ球菌に対する抗菌力(菌の増殖を抑制する力)が確認できました。

<試験2:殺菌活性試験>
107個/mlのA群溶血性レンサ球菌を試験管に入れ、試験1において抗菌力が確認された11種のハーブエキスを各々添加しました。37℃、5%CO2の条件下で数時間培養した後、A群溶血性レンサ球菌の生菌数を確認しました。その結果、「ホップエキス」の殺菌力(菌を死滅させる力)が最も高いことが分かりました。