ひと粒のメッセージ KANRO

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持続的成長に向けた土台は固まった 目指すは、「キャンディなNNo.1企業」
代表取締役社長 三須 和泰

 平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。ここに、2016年12月期の業績をご報告申し上げます。

2017年3月
代表取締役社長 三須 和泰

Q

当期(2016年12月期)を振り返り、事業環境と業績についてご説明いただけますでしょうか

A

 当期の経済状況は景気は緩やかな回復傾向が見られたものの、依然として消費は伸び悩んでおり景気の先行きは不透明な状況が続きました。キャンディ市場におきましては、消費の多様化が進む中、グミは堅調に推移したものの、飴の需要は依然として停滞傾向にあり厳しい事業環境は当面続くものと考えております。
 このような事業環境下当期決算は、売上高197億16百万円、当期純利益5億円となり増収増益を達成することができました。この内容には手応えを感じているのと同時に今後の課題も明確化されたと感じています。
 特に売上高につきましては増収となったものの、期首の計画は下回る結果となってしまいました。1年間を振り返ると、効率的な販売促進活動などが功を奏して上期は順調に推移しましたが、夏場以降の天候不順や自然災害などの影響で食品価格が高騰し消費者の買い控え傾向が高まったことなどから秋以降は苦戦を強いられました。特に販売力のあるコンビニエンスストアでの売上が伸び悩みました。この問題に対して下期からは開発部門にコンビニエンスストア対応の専任者を置き、営業部門との連携も強化しました。
 一方、利益につきましては主力7ブランドへの選択と集中、社長直轄のSCM推進部による全体最適の追求、並びに工場での改善活動など、様々な施策を通じて売上原価の低減を図ってきた成果が実を結びつつあると感じています。地道な取り組みを継続してきたことによって増益につながったものと考えています。

Q

新中期経営計画「NewKANRO 2021」を策定されました。計画策定にあたっての背景と目指す姿をお聞かせください

A

 2017年から2021年までを対象とする新中期経営計画「NewKANRO 2021」では、我々の目指す姿として「キャンディNo.1企業」を掲げています。「売上拡大戦略」と「経営基盤の強化」を両輪とする施策を着実に実施し、2021年には売上高260億円、経常利益はその10%にあたる26億円を目指しています。
 「NewKANRO 2021」の策定にあたっては、経営陣で議論を進める一方、将来のカンロを担う30代半ば~40代半ばの社員を中心としたプロジェクトチームを組成し、将来のカンロについて考える場を設けました。この取り組み「カンロ未来像プロジェクト」において、10年後、20年後に目指す姿を徹底して議論しました。カンロは100年を超える歴史を持つ企業ですが、自分たちの原点であるキャンディに軸足を置きながら、さらなる成長を目指していくべきであることをあらためて確信いたしました。
 それを前提として、「NewKANRO 2021」を策定しました。

Q

中期経営計画の目標達成にあたり、どのような戦略をお考えですか

A

 「キャンディNo.1企業」となるために、「売上拡大戦略」と「経営基盤の強化」を推進していきます。
 まず、売上拡大戦略では販売量の大幅アップを目指しています。その成長エンジンとなるのが、近年継続的に販売量を伸ばしているグミです。比較的若い世代に人気の商品ですが、グミに慣れ親しんだ世代が年齢を重ねるにつれて今後もマーケットの拡大が期待できます。当社グループの主力商品である「ピュレグミ」は、フレッシュな果実の酸味や香りが味わえることから主に若い女性層に支持されていますが、今後は子供や男性、シニア層など幅広い層に向けたグミの開発を行うとともに、それに伴う生産ラインの増強など必要な設備投資を積極的に進めてまいります。
 一方で、飴の強化についても重視しています。販売量は逓減傾向にあるとはいえ、現在もキャンディ市場において最も大きな売上比率を占めているのは飴にほかなりません。近年では、無香料・無着色で厳選した素材の味を楽しめる「金のミルク」シリーズや、音楽大学と共同開発した、声を大切にする人のための「ボイスケアのど飴」など、新しいおいしさや機能を持つ商品を発売していますが、多様化する消費者のニーズに応えて付加価値の高い新商品の開発にも力を入れていきます。
 パッケージにつきましても改良の余地は大きいと考えています。今、一部で新しいパッケージを採用した商品を販売し始めていますが、消費者のニーズにきめ細かく向き合い、かさばらず、手軽に持ち歩きしやすい形態やサイズも追求していきたいと思っています。
 また、経営基盤の強化についても重視しています。ムダの排除と売上原価低減を様々な角度から推進し利益の増大に努めてまいります。2016年のSCM推進部の設置に続いて、2017年からは新たに原価低減担当というポストを新設しました。開発、生産、営業などの部門を超え横断的に改善に取り組むことで効率化を推進し、利益構造の変革を実現します。
 成長を実現するためにはそれを実行するための人材が非常に重要になります。幅広い経験を積む人材の育成を強化するための人事制度への移行も重要な戦略の一つとして取り組んでいきます。そのほか情報システム環境の整備、CSR活動の推進などの諸施策を実施し経営基盤の強化を図ってまいります。

Q

カンロの強みはどのようなところにあると感じていますか

A

 社長に就任して1年が経とうとしています。私は前職の総合商社時代から食品事業に携わっていた関係で菓子業界に精通しております。当社の経営の舵取りをするにあたって、本社の各本部、工場、支店など全ての事業所を訪問し、直接現場を見ながら社員とのコミュニケーションを図ってきました。
 そうした積み重ねのなかで、私自身が改めてカンロという会社の強みや特徴を知り、新中期経営計画「NewKANRO 2021」は必ず達成できると確信を得るにいたりました。
 カンロは、キャンディを通じて「美味しさ・楽しさ・健康」をお届けする会社です。当社の原点ともいうべき「カンロ飴」は、砂糖、水飴、しょうゆを主原料に、60年以上変わらぬ味を作り続けています。素材にこだわり、素材の持つ味を最大限に引き出す。もともとこのように高品質の開発ができる企業だからこそ、「金のミルク」シリーズのヒットにつながったのではないかと思っています。こういった当社の姿勢が飴やグミの差別化につながっていると考えています。
 将来に向けた成長を加速していくために、生産現場における国際的な食品安全規格取得やフードディフェンス対策など、安全・安心の取り組みを行ってまいります。
 もうひとつ大切なのは、カンロ自身を広く世の中に知っていただくことが必要であると考えています。我々の調査では、カンロという社名も、主力ブランドの商品名もそれなりに認知度が高いにも関わらず、両者が結びついていないケースも多いことがわかっています。
 現在、東京駅GRANSTA内、大阪LUCUA1100内にて「ヒトツブ カンロ」という直営店を運営しており、通常の商品とはひと味異なるギフト商品や限定品を販売しています。「ヒトツブ カンロ」は消費者との貴重な直接の接点であり、新しいコンセプトの商品が多数生まれる場所でもあります。2017年4月からは当該事業を「ヒトツブ事業室」として独立させた上で経営企画本部に移管し、企業ブランドの認知度を広め、ファンを増やしていくための施策に取り組んでいく予定です。

Q

ステークホルダーの皆様へメッセージをおねがいいたします

A

 我々は、キャンディの老舗企業として築き上げてきたブランドの誇りを守りながら常に変化を怖れず新しい挑戦を続けていきます。No.1の品質を維持しブランド力を高めることによって、売上・利益を飛躍的に増加させます。またCSRの強化にも積極的に取り組みます。収益力を高めて高水準の株主還元ができる企業を目指し、株主の皆様の満足度を高めていきます。社員に対しては、多様性を活かしてダイバーシティの推進に注力し満足度の向上を目指します。そして社会的責任も果たし社会に信頼される企業を目指します。あらゆるステークホルダーから「キャンディNo.1企業」と認めてもらえる存在になるのが、我々の目標です。
 この高い目標の達成に向けて、全社一丸となって最大限の努力を続けてまいります。
 今後とも我々の挑戦を見守っていただき、引き続きご指導・ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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